Webサイト制作の選び方 2026|ペライチ・アルク・HP.com 3社比較
【重要】 本記事は2026年5月時点の情報に基づきます。各社の料金プラン・キャンペーン・対応範囲は変更される場合があります。最新の内容は必ず各社公式サイトでご確認ください。
「Webサイトを持つべきだが、ペライチで自分で作るか、制作会社に頼むかで2週間悩んでいる」——Toolbox Portalの読者からも、設立直後の経営者からよく届く相談です。月数千円のDIY、30万円〜の小規模制作、初期費0円キャンペーンの大手——選択肢の単価が10倍以上違うため、どこから情報を集めればよいか分からない状態になりやすい。
本記事は、設立0〜3年目の小規模法人と個人事業主が「自社のWebサイトをどの方式で立ち上げるか」を判断するための比較ガイドです。読み終わるころには、自社の業種・予算・更新頻度に応じて、どの選択肢が現実的かを判断できる状態になります。
ランディングページ(LP)単体の作り方は LP作成完全ガイド を、サイト構成の設計は ビジュアルサイトマップ を参照してください。本記事は 3つの調達先の使い分け に特化しています。
① Webサイト調達の3タイプ
Webサイトの調達手段は、価格帯と作業分担で大きく3タイプに分かれます。これを最初に押さえないと、料金表だけ眺めても判断が付きません。
- DIY型ノーコード:ペライチ(株式会社ペライチ運営)が代表。月額数千円で自分でページを編集する。テンプレートとパーツを組み合わせて公開でき、決済・予約・メルマガなどビジネス機能が一体で揃う。学習コスト30分〜数時間。
- 小規模制作会社(オリジナル制作):株式会社aruku(京都)のような地域の制作会社。テンプレートに頼らず、ヒアリング→設計→デザイン→実装まで個別対応。料金は公式に非開示で要問い合わせだが、業界相場として30万〜100万円規模。
- 大手・量産型制作会社(初期費0円モデル):ホームページドットコムが代表。初期費用を抑える代わりに月額保守料で利益を取るモデル。累計10,000社以上の制作実績があり、テンプレート+一部カスタマイズで短期納品する。
「制作費の安さ」だけで比較するとDIYが圧勝に見えますが、自分の作業時間を時給換算した実コスト、SEO・デザイン品質、運用後の保守体制 まで含めたトータルコストで考える必要があります。
② 3サービス比較表
| 項目 | ペライチ | aruku | HP.com |
|---|---|---|---|
| 調達タイプ | DIYノーコード | 小規模制作会社 | 大手・量産型 |
| 運営/拠点 | 株式会社ペライチ(東京) | 京都 | 関東中心(全国対応) |
| 初期費用 | 0円 | 業界相場30万〜100万円 | 0円(キャンペーン) |
| 月額 | ビジネス月4,378円(年契約で約10%引) | 保守は別途相談 | 月額保守料(要問合せ) |
| 制作期間 | 即日〜数日 | 1〜3ヶ月 | 約1〜2ヶ月 |
| 対応範囲 | LP・小規模サイト・ネットショップ | サイト全体・LP・グラフィック・SNSブランディング | サイト全体・スマホ対応 |
| デザイン | テンプレ+カスタマイズ | フルオリジナル | テンプレ+一部カスタマイズ |
| 更新運用 | 自分で随時 | 都度依頼または保守 | 簡易は自分・大改修は依頼 |
| 決済機能 | あり(2.9〜4.5%・条件で変動) | 別途構築(ネットショップ対応) | 別途構築 |
| 強み | 安価・即立ち上げ・EC機能内蔵 | オリジナル品質・地域密着 | 初期費0円・実績多数 |
| 弱み | デザインの独自性は限定 | 料金非開示で予算読みにくい | テンプレ感が残ることも |
※ 決済手数料は商材カテゴリ・条件で変動。リンクショップ等の特定条件で2.9%〜、一般プランは4.5%〜(出典:ペライチ公式 2025年7月決済手数料改定発表)。価格・機能は2026年5月時点の公開情報。
③ 3軸マトリクスで一発判定
業種・予算・更新頻度の3軸で、どこに自社が位置するかを先に把握すると、後の章を読む視点が定まります。
| あなたの状況 | 推奨 |
|---|---|
| 予算20万円以下・自分で更新する余裕がある | ペライチ |
| 業種上ビジュアルが決定的・初期投資30万〜の体力がある | aruku(または同等の小規模制作会社) |
| 初期費を抑えつつ堅実・全国展開や複数拠点を視野 | ホームページドットコム |
| 物販・サブスク中心でECを立ち上げたい | ペライチ(決済機能内蔵) |
| サイト+ロゴ+SNSのトーンを揃えたい | aruku(ブランド全体調整) |
| 制作後の更新を自分でやる気がない | 制作会社2択(aruku か HP.com) |
ここから先(④〜⑥)は、上の表で候補が絞れた読者向けに、採用したあとに効いてくる細部 を補足する章です。
④ ペライチを選ぶ判断軸(DIY型を選んだあと)
ペライチを採用したあとに効いてくるのは、次の3点です。
- 公開までの速度:テンプレートを選んでテキストと画像を差し替えれば、最短で当日中に公開できる。制作会社では1〜3ヶ月かかる工程が圧縮される。
- EC機能の標準搭載:決済機能が有料全プランで使え、商材カテゴリにより手数料が変動。リンクショップ等の特定条件で2.9%〜、一般決済で4.5%〜。物販・サブスク・予約まで一体で対応する。
- 自社で完結する更新運用の経済性:月1回の更新を制作会社に依頼すれば、平均単価1.5万円×12回=年18万円。ペライチで自前更新すれば追加費用0円。3年で54万円の差が出る。
一方で弱点もあります。デザインの独自性、複雑なサイト構造(多階層メニュー・複数言語対応・会員機能等)、SEOの高度なチューニングは苦手領域。「Web担当者が自分1人」かつ「サイトはシンプルでよい」場合に最適 です。
⑤ 株式会社arukuを選ぶ判断軸(小規模制作会社を選んだあと)
arukuのようなオリジナル制作型の小規模制作会社を採用したあとに効いてくるのは、次の3点です。
- テンプレートに依存しないオリジナル制作:ヒアリング段階から「このビジネスはどう見られるべきか」を設計する。テンプレート流用では実現できない独自のビジュアル表現、サイト全体のトーン&マナーを作れる。モバイルファースト設計を採用しており、スマホ閲覧前提のコンテンツ最適化に強い。
- Web単発ではなくブランド全体の調整:Web制作だけでなく、グラフィックデザイン、SNSブランディング、ネットショップ構築まで自社対応。ロゴ・名刺・SNSとサイトのトーンが揃った状態で立ち上げたい場合に有効。
- 地域密着の対面コミュニケーション:京都拠点。関西圏の事業者なら対面打ち合わせが可能で、要件のすり合わせがオンラインのみより精度が上がる。制作後も「更新・追加ページ制作」のサポートがあり、サイトを長期育成する前提のコミュニケーションが組める。
一方で弱点もあります。料金は公式サイトに非開示で、業界相場として30万〜100万円規模を想定する必要がある。初期投資の体力が必要で、納期も1〜3ヶ月かかる。「品質に予算と時間を投じる価値がある業種」向け です。
⑥ ホームページドットコムを選ぶ判断軸(大手・量産型を選んだあと)
ホームページドットコムを採用したあとに効いてくるのは、次の3点です。
- 初期費0円の導入ハードルの低さ:制作費を月額に分散するモデルのため、設立直後で初期投資を抑えたい場合に資金繰りが楽。新規・リニューアル両対応。
- 累計10,000社以上の実績による標準化された品質:制作プロセスが業務化されており、極端な品質ブレが起きにくい。スマホ・タブレット対応も追加料金なしで標準対応。
- 制作後のサポート体制:制作後のフォロー体制を整えており、運用フェーズでも問い合わせ可能。マニュアル提供や遠隔対応で、自社更新のサポートを受けられる。具体的な対応範囲は契約前に確認しておきたい。
一方で弱点もあります。テンプレート+カスタマイズが基本のため、フルオリジナルの世界観や尖ったデザインは期待しにくい。月額保守料がランニングコストとして発生するため、長期的にはDIYより総額が上回るケースもある。「全国展開や複数拠点を視野に入れる事業者向け」 です。
⑦ 3年総額シミュレーション
「初期費0円が一番安い」とは限らない——この点を見落とすと、3年後に「思っていたよりお金が出ている」という事態になります。設立直後の経営者が実際に支払う総額を、月1回の軽微な更新を行う前提で試算しました。
| 項目 | ペライチ(ビジネス年契約) | aruku(小規模制作) | HP.com(初期費0円型) |
|---|---|---|---|
| 初期費 | 0円 | 約50万円(業界相場中央値) | 0円 |
| 月額 × 36ヶ月 | 約14.4万円(年契約3,980円換算) | 保守・追加開発で年6万〜30万円規模 | 約54万円(月1.5万円想定) |
| 3年総額(目安) | 約14万円 | 約68万〜140万円 | 約54万円 |
| 自分の作業時間 | 月3〜5時間 | ほぼ0時間 | 月1〜2時間(軽微更新のみ) |
※ aruku等の小規模制作会社は料金非開示のため、業界相場中央値で試算。実際の見積もりは要問い合わせ。
※ ホームページドットコムの月額保守料は要問い合わせ。1万〜2万円帯が業界一般的な水準のため1.5万円で試算。
※ ペライチは年契約の基本月額3,980円(税込)× 36ヶ月で試算(約10%引適用)。
この表で重要なのは「3年総額」と「自分の作業時間」の交差点です。作業時間を時給換算してDIYの実コストを出すと、ペライチが必ずしも最安ではない場合もあります(例:時給5,000円×月4時間×36ヶ月=72万円。総額で見るとaruku中央値とほぼ同等)。
⑧ よくある失敗パターン
3つの調達タイプを比較する際、設立直後の経営者が陥りやすい失敗があります。
「初期費0円」だけで判断する
⑦の表が示すとおり、月額保守料の長期総額を見落とすパターン。同じ予算で小規模制作会社のオリジナル制作も検討できる。「初期費0円=総額が安い」ではない。
DIYを選んだのに更新できない
ペライチを契約したが、忙しくて結局更新せず放置するパターン。「自分で更新できる」と「自分で更新する」は別物。月1回も更新しないのであれば、最初から制作会社に外注して保守契約を結ぶほうが結果的に効率的なこともある。
制作会社にLP単体だけを発注する
LPは制作会社にとって「サイト全体」の発注より単価が低く、注力されにくい場合がある。LP1本なら 当サイトのLP構成ビルダー で叩き台を作り、必要なら部分的にデザイナーに発注するハイブリッドが効率的です。
SEOを「制作会社が全部やってくれる」と思い込む
どの調達タイプでも、SEOの本質は「コンテンツの蓄積」と「内部リンク設計」。制作会社が初期設定するのは技術的SEO(タイトルタグ・メタ・構造化データ等)まで。運用フェーズのコンテンツSEOは自社の仕事 です。
⑨ 結局、最初に選ぶべきは?
設立0〜3年目の小規模事業者の初期Webサイトについて、本記事の判断軸をまとめると次のようになります。
- 予算20万円以下・自分で更新する余裕がある → ペライチ
- 業種上ビジュアルが決定的・初期投資30万〜の体力がある → 株式会社aruku(または同等の小規模制作会社)
- 初期費を抑えつつ堅実に運用したい・全国展開や複数拠点 → ホームページドットコム
「Webサイトを作る」は1回限りのイベントではなく、運用と改善が続く長期プロジェクトです。最初の調達先を決める前に、1年後・3年後にサイトをどう成長させたいか をイメージしてから選ぶと、後戻りの少ない判断ができます。
よくある質問(FAQ)
Q. ペライチで始めて、後から本格的なサイトに作り直せますか?
可能です。ドメインを独自取得しておけば、後日コンテンツを引き継いで別サービスに移行できます。最初の半年〜1年はペライチで運用しながら、本格化のタイミングで制作会社に依頼する経営者は多いです。
Q. ホームページドットコムの月額はいくらですか?
プランによって異なり、要問い合わせです。業界一般に量産型の初期費0円モデルは月額1万〜2万円帯が多く、契約期間も2〜5年が標準的な水準です。詳細は資料請求で確認してください。
Q. arukuは京都以外でも対応しますか?
公式サイトは京都拠点の表記です。オンライン打ち合わせ対応の可否や遠方対応の条件は公式に問い合わせて確認するのが確実です。
Q. ECサイトと普通のホームページ、どちらを先に作るべき?
物販主軸ならEC先行、サービス業ならコーポレートサイト先行が定石です。ペライチは両方を1つの契約で持てるため、迷う場合はペライチで両方立ち上げて反応を見るのが低リスク。
Q. SEO重視ならどれを選ぶべきですか?
どの調達先でも初期設定としてのSEO(タイトル・メタ・構造化データ)は標準対応されます。差がつくのは運用フェーズのコンテンツ更新頻度。SEOの主因はサイトの仕組みではなくコンテンツ蓄積 であることを前提に判断してください。
サイトの構成案を整理したい場合は LP構成ビルダー、サイトマップを可視化したい場合は ビジュアルサイトマップ を活用してください。
