Research Report / 調査データ

生成AIの生産性・効果データ

生成AIを使うと、業務はどれだけ速くなるのか——。パーソル総合研究所の実態調査を中心に、業務時間の削減率、時短できた人の割合、浮いた時間の行方、企業の効果創出までを出典付きで整理しました。「導入したらどれだけ得か」を冷静に見るためのデータです。

主出典:パーソル総合研究所「生成AIとはたらき方に関する実態調査」2026年2月発表)。補強にPwC・総務省の公表値を併用。最終更新 2026-06-27

16.7%

生成AI活用による業務時間の削減率

生成AIを使った作業の所要時間ベースで平均16.7%(週約26分)。業務全体が短くなるわけではない(パーソル総研)

25.4%

実際に業務時間を削減できた利用者

生成AI利用者の約4人に1人。使えば誰でも時短になるわけではない

61.2%

浮いた時間が「仕事に再投下」された割合

うち日常業務が中心(75.4%)。削減分が反復タスクに吸収されやすい

9%

「期待を大きく上回る効果」の日本企業

米国38%・英国32%。日本は6カ国で最も低く、効果創出に差(PwC 2026春・6カ国比較)

55.2%

業務で生成AIを使う日本企業

メール作成・議事録・資料作成など定型業務が中心(総務省 令和7年版)

18.3%

時短効果が最大の利用層=週1〜3日

ヘビー層(週4日以上)は15.8%。使う頻度が高いほど時短とは限らない

利用頻度別|業務時間の削減率

単位:%(生成AIを使った作業の所要時間の削減率・パーソル総研)

ミドル(週1〜3日)18.3%
ライト(月数日以下)17.4%
ヘビー(週4日以上)15.8%

削減率が最も高いのは週1〜3日のミドル層(強調表示)。週4日以上のヘビー層はむしろ低く、頻度を上げても時短は頭打ちになる。(バーは差を見やすくするため横幅を強調)

データの読みどころ

効果は「ある」。ただし作業単位で2割弱

生成AIを使うと、その作業の所要時間は平均16.7%(週あたり約26分)削減できる。これは「仕事が丸ごと自動化される」のではなく、下書き・要約・整理といった作業の一部が速くなる効き方だ。1日の業務全体が17%短くなるわけではない点は、引用時に補足したい。

「使えば時短」ではない——削減できたのは4人に1人

生成AI利用者のうち、実際に業務時間を削減できたのは25.4%にとどまる。さらに、削減で浮いた時間の61.2%は別の仕事に再投下され、その多くが日常の反復業務だった。時短分がそのまま余裕になるとは限らず、空いた時間の使い道まで設計して初めて成果につながる。

頻度を上げても、時短は頭打ち

利用頻度別にみると、削減率が最も高いのは週1〜3日のミドル層(18.3%)で、週4日以上のヘビー層は15.8%と逆に低い。「とにかく毎日使う」より、効く場面を見極めて使うほうが効率がよいことを示唆している。

日本の課題は「導入」より「効果の引き出し方」

日本企業の55.2%がすでに何らかの業務で生成AIを使う一方、「期待を大きく上回る効果」を得た企業は9%で、調査した6カ国で最も低い(米国38%・英国32%、PwC 2026春)。高い効果を上げる企業は、生成AIを単なる効率化ツールではなく業務プロセスの作り替えに使っている。小規模事業者なら、議事録要約や調査の一次整理など効く業務を1つ決め、そこを徹底的に任せるところから始めるのが現実的だ。

よくある質問

Q. 生成AIで業務時間はどれくらい削減できますか?

パーソル総合研究所の調査では、生成AIを使った作業の所要時間は平均16.7%(週あたり約26分)削減できます。ただし「業務全体が17%短くなる」のではなく、下書き・要約・整理など作業の一部が速くなる効き方です。

Q. 生成AIを使えば必ず時短になりますか?

なりません。生成AI利用者のうち、実際に業務時間を削減できたのは25.4%(約4人に1人)にとどまります。さらに削減で浮いた時間の61.2%は別の仕事に再投下され、その多くが日常の反復業務でした。

Q. 生成AIは毎日使うほど効果が高いのですか?

必ずしもそうではありません。利用頻度別の削減率は、週1〜3日のミドル層が18.3%で最も高く、週4日以上のヘビー層は15.8%と逆に低い結果でした。頻度より「効く場面を見極めて使う」ことが効率につながります。

Q. 日本企業は生成AIで成果を出せていますか?

日本企業の55.2%がすでに何らかの業務で生成AIを使っています(総務省 令和7年版 情報通信白書)。一方で「期待を大きく上回る効果」を得た企業は9%で、調査した6カ国で最も低い水準です(米国38%・英国32%、PwC 2026春・6カ国比較)。導入そのものより、効果の引き出し方が課題です。

Q. このデータの出典はどこですか?

パーソル総合研究所「生成AIとはたらき方に関する実態調査」(2026年2月発表)を中心に、PwC Japan「生成AIに関する実態調査2026春 6カ国比較」、総務省「令和7年版 情報通信白書」の公表値をまとめています。

出典一覧

本データの引用について

数値はパーソル総合研究所・PwC・総務省の各公表値です。引用される際は、それぞれの本来の出典(調査名)を明記してください。最新の数値は必ず各機関の公式情報をご確認ください。

関連データ

調査データ一覧へ