日本のフリーランス・副業 実態データ
日本のフリーランス・副業は、何人いて、いくら稼ぎ、どれだけ広がっているのか——。 ランサーズ「フリーランス実態調査2024」など公開調査をもとに、 「市場規模・10年間の成長・収入の実像・満足度」の切り口でグラフとともに整理しました。 人口は調査の定義で大きく変わるため、各数値は必ず調査名・定義とあわせてご覧ください。 数字はすべて出典付きで、各調査の原典にもとづいています。
データ時点:2026-06-15|本ページは公開された複数の調査を整理した二次的なまとめです。
調査ごとに母集団・定義・調査時期が異なるため、異なる調査の数値を単純に比較・合成することはできません。 各数値は必ず調査名とあわせてご覧ください。横棒グラフは、単位が%のものはバーの塗りが割合を表し、件数・金額のものは最大値を基準とした項目間の相対表示です。
市場規模|人口1,303万人・経済規模20兆円超
広義のフリーランス(副業・複業を含む)の人口は2024年に1,303万人、経済規模は20兆3,200億円に達した。10年前と比べ、人口・経済規模ともに約4割増えている。
フリーランス人口(広義)
1,303万人(2024年)
副業・複業、一人法人等を含む広義の定義。10年前と比べて約39%増。
出典:ランサーズ「フリーランス実態調査 2024年」(2024年実績(2025年公表))
経済規模
20兆3,200億円
フリーランスが生み出す経済規模。10年前と比べて約39%増。
出典:ランサーズ「フリーランス実態調査 2024年」(2024年実績(2025年公表))
数字の読み解き
まず押さえておきたいのは、「フリーランス人口」は調査の定義で大きく変わるということだ。ここで採用したランサーズの調査は、本業だけでなく副業・複業や一人法人なども含む“広義”の定義で、2024年は1,303万人。一方で、本業として独立している人だけに絞る政府系の調査では、推計はこれより小さく出る。引用する際は「どの定義の数字か」をあわせて示すと誤解が起きにくい。
広義でみると、フリーランスはこの10年で人口・経済規模とも約4割伸びた。働き方が「会社に所属する」一択ではなくなり、副業解禁やクラウドソーシングの普及が裾野を広げてきた流れがうかがえる。
10年間の成長|人口も経済規模も約4割増
フリーランス人口は10年前と比べ+39.1%、経済規模は+38.8%。コロナ禍の特殊要因をならしてみても、市場は拡大基調にある。
10年間の伸び率
2014年比。広義のフリーランスの人口・経済規模の増加率。
出典:ランサーズ「フリーランス実態調査 2024年」(2024年実績(2025年公表))
数字の読み解き
人口の伸び(+39.1%)と経済規模の伸び(+38.8%)がほぼ同じということは、「一人あたりが生み出す額」は10年間で大きくは変わっていない、とも読める。人数が増えてパイ全体は広がったが、単価が一気に上がったわけではない、というのがこの2つの数字の素直な解釈だ。
収入の実像|年収99万円以下が約7割
フリーランスの年収は、99万円以下の層が約7割を占め、「10万円未満」が最も多い。広義のため副業・複業として小さく稼ぐ層が厚く、収入の分布は低い側に偏っている。
年収99万円以下の割合
70%
全体の約7割
年収階層で最も多いのは「10万円未満」。副業・複業層を含む広義の分布。
出典:ランサーズ「フリーランス実態調査 2024年」(2024年実績(2025年公表))
数字の読み解き
「フリーランス=自由で高収入」というイメージとは裏腹に、収入の分布は低い側に大きく偏っている。これは、広義の定義に副業・複業として“月数万円だけ”稼ぐ層が大量に含まれるためだ。同じ調査でも、本業として独立している自由業系・自営業系は、副業系・複業系より収入が高い傾向が示されている。
つまり「フリーランスの平均年収」を一括りで語るのは危うい。本業か副業か、どのワーカータイプかで実態は大きく異なる。事業として独立を考えるなら、副業層を含む平均値ではなく、本業として独立している層の数字を見るほうが現実に近い。
収入の不安定さは、「備え」で乗り切れます
データが示すのは、フリーランスの収入は分布が低い側に偏り、安定しにくいという現実。 Toolbox Portal は、案件獲得や請求・資金繰りの実務を、無料ツールと実務ガイドでサポートしています。
満足度と働き方|収入に満足は約3割
収入に満足しているフリーランスは約30%にとどまる。一方で、働き方そのものを選んでいる人は多く、収入の不安定さと自由度のトレードオフが浮かび上がる。
収入に満足している割合
30%
全体の約3割
収入の不安定さが、満足度が伸びない主な要因とみられる。
出典:ランサーズ「フリーランス実態調査 2024年」(2024年実績(2025年公表))
数字の読み解き
ランサーズの調査は、フリーランスを「副業系すきま」「複業系パラレルワーカー」「自由業系フリーワーカー」「自営業系独立オーナー」の4タイプに分けている。収入の満足度が約3割にとどまる背景には、副業・複業として小さく稼ぐ層の厚さがある。
独立を検討する人にとっての示唆はシンプルだ。収入の不安定さは、フリーランスの“例外”ではなく“前提”として設計に織り込むこと。取引先の分散、報酬の早期回収、固定費の抑制といった資金繰りの備えが、自由度を持続させる土台になる。2024年11月にはフリーランス・事業者間取引適正化等法(いわゆるフリーランス新法)も施行され、発注側に取引条件の明示などが義務づけられた。
このデータが示すこと
- 1
「フリーランス=高収入」は、データ上は誤解
広義の人口1,303万人のうち、年収99万円以下が約7割。副業・複業として小さく稼ぐ層が厚く、収入の分布は低い側に大きく偏っている。
- 2
人口は「定義」で大きく変わる
副業を含む広義では1,303万人。本業として独立した人だけに絞る政府系の調査では、推計はこれよりずっと小さく出る。引用時は「どの定義の数字か」の明示が必須だ。
- 3
市場は10年で約4割拡大した
人口+39.1%、経済規模+38.8%。働き方の選択肢としてフリーランス・副業は確実に裾野を広げており、企業の業務委託の受け皿としても存在感が増している。
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出典一覧
本データの引用について
本ページの数値は、出典として記載した各調査を引用・整理したものです。引用される際は、本来の調査名(一次出典)を明記してください。 なお各数値の正確な定義・対象は、必ず各調査の原典をご確認ください。本ページは公開データをまとめた二次的な資料であり、独自調査ではありません。