補助金の採択率 実態データ
補助金は、申請すればどれくらい通るのか——。 小規模事業者持続化補助金・ものづくり補助金・IT導入補助金という主要3補助金の採択率を、 中小企業庁および各事務局の公表値からグラフとともに整理しました。 採択率は公募回や年度で大きく動くため、各数値は必ず公募回・年度とあわせてご覧ください。 数字はすべて出典付きで、各事務局の発表にもとづいています。
データ時点:2026-06-16|本ページは各事務局・中小企業庁の公表値を整理した二次的なまとめです。
採択率は公募回・年度・申請件数によって大きく変動します。最新の採択率は必ず各補助金の公式公募ページでご確認ください。 横棒グラフは、単位が%のものはバーの塗りが採択率(割合)を表します。
持続化補助金|第17回の採択率は約51%
小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)の第17回は、申請23,365件に対して採択11,928件。採択率は約51.0%で、半数前後が採択される水準だった。
持続化補助金 第17回の採択率
約51.0%
申請23,365件のうち採択11,928件(2025年9月公表)。一般型・通常枠。
出典:中小企業庁「小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)第17回 採択結果」(第17回(2025年6月締切))
数字の読み解き
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が販路開拓に使える代表的な補助金だ。第17回(2025年6月締切、9月公表)は申請2万3,365件に対して採択1万1,928件で、採択率は約51.0%。おおむね2件に1件が採択された計算になる。
「半分が通る」と聞くと通りやすそうに見えるが、裏を返せば半分は不採択ということでもある。経費の対象区分や事業計画の書き方といった基本を外すと、この回でも落ちている。採択率が比較的高い補助金ほど、形式不備での取りこぼしがもったいない。
ものづくり補助金|直近は30%台で推移
ものづくり補助金の採択率は近年30%台で推移している。直近の第23次は34.1%(採択638件/申請1,872件)。過去には50〜60%台の回もあったが、足元では3社に1社が通るかどうかの水準だ。
ものづくり補助金 採択率の推移
第23次は採択638件/申請1,872件。近年は30%台前半で推移している。
出典:ものづくり補助金総合サイト(事務局 採択結果)(第19〜23次(〜2026年1月公表))
数字の読み解き
ものづくり補助金は、設備投資をともなう革新的な取り組みを支援する補助金で、補助額が大きいぶん審査も厳しい。直近の採択率は第19次31.8%、第20次33.6%、第23次34.1%と、おおむね30%台前半で推移している。
過去には50〜60%台の回もあったことを踏まえると、採択のハードルは明確に上がっている。補助額が大きく申請が集まりやすいこと、事業計画の完成度が重視されることが背景にある。設備投資ありきではなく、収益計画とセットで練り込む必要がある。
IT導入補助金|2025年は採択率が急落
IT導入補助金2025は、採択率が前年から大きく低下した。通常枠は公募回によって30〜50%台で変動し、第1次は約50.7%、第3次は約30.4%。前年度は約70%だったことを踏まえると、明らかに狭き門になった。
IT導入補助金2025 通常枠の採択率
約30〜50%台
第1次 約50.7%、第3次 約30.4%と公募回で変動。前年度は約70%だった。
出典:IT導入補助金2025(事務局 採択結果)(2025年 通常枠(公募回ごと))
数字の読み解き
IT導入補助金は、ソフトウェアやクラウドサービスの導入費用を補助する制度で、これまでは採択率の高さが魅力だった。ところが2025年は様相が変わり、通常枠の採択率は第1次の約50.7%から第3次には約30.4%まで低下。前年度(最終締切分を除く)は約70%だったことと比べると、急激に厳しくなっている。
採択率が下がった主因は、申請の増加に対して予算が限られていることだ。「IT導入補助金は通りやすい」という以前の感覚のまま申請すると、足をすくわれる。導入するツールが事業のどの課題をどう解決するのか、目的と効果を具体的に書けるかが分かれ目になる。
横断トレンド|採択率は全体に低下している
主要3補助金を並べると、採択率は持続化が約5割、ものづくりとIT導入は3〜4割が中心。いずれも数年前より採択率が下がっており、「申請すれば通る」時代ではなくなっている。
主要補助金の直近採択率(目安)
IT導入は公募回で30〜50%台と幅がある。各補助金とも数年前より採択率は低下傾向。
出典:中小企業庁「小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)第17回 採択結果」(各補助金の直近公募回)
数字の読み解き
3つの補助金を横並びにすると、採択率は持続化補助金が最も高く約5割、ものづくり補助金は30%台、IT導入補助金も2025年は3〜4割まで低下した。共通するのは「年々厳しくなっている」という方向性だ。
背景は単純で、補助金は予算の上限がある一方、申請件数が増えているからだ。採択率は景気や政策、公募回によって動くため、最新の公募回の数字を必ず確認してほしい。ここでの数値も、引用する際は公募回とあわせて示すと誤解が起きにくい。
採択率が下がるほど、効くのは「事業計画」
通る申請と落ちる申請の差は、事業計画の具体性に集約されます。使える補助金の探し方と、 採択率を左右する事業計画書の作り方を、実務ガイドで確認できます。
採択を上げるには|事業計画の質と早めの準備
採択率が下がるほど、差がつくのは事業計画の中身だ。「何のために、いくら使い、どんな効果を出すか」を具体的な数字で示せるか。そして公募開始前から準備できているかが、採否を分ける。
持続化補助金で採択された割合(第17回)
51%
全体の約5割
残る約49%は不採択。採択率が高い回でも、約半数は通っていない。
出典:中小企業庁「小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)第17回 採択結果」(第17回(2025年6月締切))
数字の読み解き
採択率が5割を切る補助金が当たり前になったいま、通る申請と落ちる申請の差は、事業計画の具体性に集約される。売上や経費の見込みを数字で示し、補助対象の経費が事業の課題解決にどうつながるかを筋道立てて書けているか。加点項目(賃上げ表明や各種認定など)を満たしているかも効いてくる。
もう一つは時間だ。公募期間は短く、要件確認・見積取得・計画作成を締切間際に始めると間に合わない。公募要領が出る前から準備を進めるのが現実的だ。補助金は採択されても後払いで、不採択のリスクもある。設立・開業期の資金は、補助金頼みにせず融資とあわせて設計しておくと、計画が崩れにくい。
このデータが示すこと
- 1
補助金の採択率は低下傾向
持続化補助金が約5割、ものづくり補助金は30%台、IT導入補助金も2025年は3〜4割まで低下。主要補助金は数年前より明確に通りにくくなっている。
- 2
「申請すれば通る」時代は終わった
採択率が下がるほど差がつくのは事業計画の具体性。経費の目的と効果を数字で示せるか、加点項目を満たせるかが採否を分ける。
- 3
補助金は「後払い・不採択あり」の不確実な資金
採択されても支給は後払いで、落ちるリスクもある。設立・開業期の資金は補助金頼みにせず、融資とあわせて設計しておくと計画が崩れにくい。
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よくある質問
Q. 小規模事業者持続化補助金の採択率はどれくらいですか?
第17回(2025年)は約51.0%でした。申請23,365件に対して採択11,928件で、おおむね2件に1件が採択された水準です(中小企業庁)。
Q. ものづくり補助金の採択率はどれくらいですか?
直近の第23次は34.1%(採択638件/申請1,872件)です。近年は30%台前半で推移しており、過去には50〜60%台の回もありましたが採択のハードルは上がっています。
Q. IT導入補助金の採択率は下がっていますか?
2025年は大きく低下しました。通常枠は公募回によって30〜50%台で変動し、第1次は約50.7%、第3次は約30.4%。前年度は約70%だったため、明らかに狭き門になっています。
Q. 補助金の採択率は全体として上がっていますか、下がっていますか?
主要補助金はいずれも低下傾向です。持続化が約5割、ものづくりとIT導入は3〜4割が中心で、「申請すれば通る」時代ではなくなっています。採択率は公募回で変動するため、最新値は各補助金の公式公募ページで確認してください。
出典一覧
本データの引用について
本ページの数値は、出典として記載した各事務局・中小企業庁の公表値を引用・整理したものです。引用される際は、本来の出典(公募回・年度を含む)を明記してください。 採択率は公募回ごとに変動するため、最新値は必ず各補助金の公式公募ページをご確認ください。本ページは公開データをまとめた二次的な資料であり、独自調査ではありません。